2005年08月31日

ボン・ヴォヤージュ

2004年のセザール賞受賞のフランス映画。最近、フランス映画で話題になっているイザベル・アジャーニが主役になっている。
実は私は彼女の映画はこれが初めて見た作品である。つい最近、彼女の「イザベル・アジャーニの惑い」と言うのが、公開になっていたが、見損なっていたが
しかし、この作品は見る事が出来た。初めて彼女を見たが非常に魅惑的で、魅了される感じ。お洒落で、いかにもパリが似合うという感じの女優である。
とても、小悪魔的な役どころが似合う雰囲気を持っているようだ。この作品でもやはり、彼女のこの小悪魔的な要素はしっかりと発揮され、それがこの映画の魅力
ともなっている。
この作品は現在のフランス映画界のスターが揃っている映画だと言われている。共演者にはジェラ−ル・ドパルデュー、グレゴリー・デランジェール、ヴィルジニー・ルドワイヤン
が主な共演者。また、監督には「シラノ・ド・ベルジュラック」で有名なジャン=ポール・ラプノー。スタッフだけでも一流と言われる人達である。
また、この映画の見所としてはファッションが上げられるであろう。この映画の時代は1940年だが、ファッションは1930年代後期のパリのファッションデザインや流行を
参考に、多分、超一流のメゾンが関わっていると思われる。映画の内容で、当時の上流社会と呼ばれる人達がこの映画には多数登場してくるので必然的に
当時のパリの流行のファッションと言うものを出してこなければならないし、また今で言う「セレブ」達の集まりなので、当然、メゾンのファッションが出で来る。
時代背景は、第二次世界大戦の初期、ドイツ軍がフランス侵略し、パリ陥落。その前に、パリの上流階級の人達はボルドーに逃げる。日本的に言うと疎開。
しかし、ボルドーでも彼らは華やかな生活をしているし、この混乱の中でも高級な手袋や、バッグなどが手に入ったパリである。やはり、一般市民と上流階級の
人達の間では開きがあるのかな。実際、イザベル・アジャーニ演じるヴィヴィアンヌという女優もパリの高級アパルトマンに住み、インテリアはアール・デコの
雰囲気が漂う。彼女の映画の中で着用している服が一番良い。また、着ている服も彼女の小悪魔的な要素を醸し出すのに一枚かんでいる。
お洒落なパリの中、彼女の小悪魔的な魅力で色々な人が彼女に魅了されていく様子は混乱期なだけに余計に滑稽である。まるで、嘘の様に彼女の思う様に事が進んでいくのだから
信じられないと言う点で苦笑してしまう。彼女は本当に可愛らしい人だ。色々な人を魅了していく。その中で生きてきて今もそう、これからもそうなのであろうと言う事が映画では
暗示される。また、映画の時節柄、ドイツとの戦いのというか、フランスの抵抗を示すが如くの国家的秘密をいかに守っていくかも面白い所である。
時は1940年、ドイツのフランス侵攻直前、女優のヴィヴィアンヌ(イザベル・アジャーニ)はしつこくつきまとうストーカーの様な男を殺してしまう。どうしようもなくなって慌てた彼女は
かつての知り合いの若き小説家のオジェ(グレゴリー・デランジェール)に連絡を取り、助けを求める。スキャンダルを恐れる彼女は警察に連絡しないでくれと頼み、オジェは死体を車に入れて
運ぶ途中で事故を起こし、警察に逮捕されるが、真相は語らなかった。数ヵ月後、パリはドイツ軍の侵攻により陥落。人々、政府はボルドーに逃げる。一方、オジェも刑務所から、上手い具合に
逃げる事が出来た。そして、ヴィヴィアンヌを追ってボルドーへ。
一方、ヴィヴィアンヌはフランスの大臣の愛人となり、やはりボルドーへ。
オジェは途中、列車の中で、カミーユ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)と知り合い、カミーユが手伝っている教授のおかげで何とかボルドーに来る事が出来た。実はカミーユと教授は国家的な
大きな秘密を抱えていたのだ。ボルドーの町は大混乱。色々な人が来て、居場所を確保しようとしていた。オジェはようやくヴィヴィアンヌに合う事が出来たが彼女の態度は実にそっけない。
しかし、彼が彼女のせいで逮捕されていたと聞き混乱し、色々と言い訳をし翻弄されるオジェ。しかし、この様子を伺っていた英国人ジャーナリストがいた。彼は実は彼女に好意を持っており、
さらに、大きな秘密があった。彼はドイツ軍のスパイであった。
さて、オジェとカミーユ、ヴィヴィアンヌ。ヴィヴィアンヌ、大臣、英国人ジャーナリスト、オジェ。この複雑な人物関係の中、彼女はどう凌いで生きていくのか、オジェは彼女に翻弄されっぱなしなのか。
大臣との関係はどうなるのか…。これらの絡みがこの映画の見所であり、ヴィヴィアンヌの生きる力が描き出されるのである。
パリから騒乱のボルドーへ。時代が大きく変わろうとしているその瞬間。愛ははじまり、また、揺れて行く。激怒いの時代。彼女は強く愛しいかに生き抜いていくか…。

この映画はミニシアター系で全国一斉公開とはならずシャンテ・シネを中心として順次公開作品である。
posted by diane at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。