2005年08月31日

スパイ・バウンド

モニカ・ベルッチ主演のスパイ物フランス映画。共演にヴァンサン・カッセル。夫婦共演と言う事でも少し話題になっていたが…。
最近のモニカ・ベルッチは色々な映画に出演し、演技の幅を広げている。イタリア人だが、ハリウッド映画、イギリス映画、夫がフランス人と言う事もあってかフランス映画の
出演が多いのも否めない。そういう彼女の久々の映画。彼女は、モデルから女優に転進と言うだけあって、さすがにスタイルも良く美貌もある。イタリアの至宝とも呼ばれた。そのせいか映画の中で数々の地味ではあるが
何気なく出てくるフランスのブランドファッションを粋に着こなしている。
ただ、今までとは違うのは彼女はどちらかと言えば彼女自身の美貌を売りに出したような役柄が多かったのに対し、今回は、彼女のスパイという役柄もあるのか随分、雰囲気が違う。
この辺りは、映画自身を見れば十分感じ取れる所であろう。ここでは、彼女の華麗なスパイとしての演技を楽しみたい。
今回のこの映画は実際にあった「『虹の戦士号』爆破事件」という実在の事件をベースにした作品。共演者には現在のフランス映画界の実力者が出演している。俳優・女優だけでなくスタッフにもかなりの
実力者達が名を連ねている。フランスとしてはかなりの力を入れた作品と言う事が出来ると思うが、この手のテーマの作品はやはり、ハリウッド物が得意としているせいか、少し、影が薄い物とならざるを
得ないのは少し残念である。また、ハリウッド物の場合はスパイ物などは敵、味方の区別、何を目的としているのか等が比較的明確。フランス映画のこの作品もかなりいい所まで来ているとは思うが
余り得意ではないのかちょっと押しが甘い様な感がある気がする。しかし、最近のフランス映画を見ていると今までの伝統的な感じの作品からの脱皮を目指しているのか、「クリムゾン・リバー」の様なサスペンス物や
アクション物が増えてきた。また、一時の物凄い暗い鈍重な感じの物だけでは無くなって来たというイメージがある。
しかし、今回のスパイ物は単なるスパイアクションだけでなく、やはり、そのスパイに心理的バックグラウンドがあるためか単なるスパイ活劇という感じではない。
出演者の心理的描写の描き方にはフランス映画はとても上手いと思う。
ちなみに「『虹の戦士号』爆破事件」というのは、1985年にニュージーランド海域で起きた事件で、フランスの核実験に反対していたグリーンピースの船である「虹の戦士」号が爆破され、沈没した。
犯人としてフランスの情報組織の二人が逮捕されて、二人(夫婦を装った男女)は、結局、仏領ポリネシアの島に送られる事でニュージーランドと合意したとの事だが、この二つの国の関係には確執が残ったと言う。
今回の作品にも船を爆破すると言うシーンが設けられているが、ここの部分はこの事件をベースにしたとされている。
この作品の最初の部分はなかなか良くわからなかった。ある男が情報のつまったチップを飲み込んだまま敵に殺されるのだがこの情報を元に作戦が計画される。
しかし、この作戦はなぜ必要なのか、この情報の入ったチップとの関係はとなると描写が不足している感がある。
とりあえずこの作戦の実行をジョルジュ(ヴァンサン・カッセル)率いるチームに任される事になった。しかし、このチームの唯一の女性メンバーのリザ(モニカ・ベルッチ)はこの様なスパイの生活に疲れ、今回の任務を以って引退を
決意していた。しかも、その決意を任務に入る前に本部に話していたという。そうなれば本部の態度が変わるのは当然だ。
ジョルジュたちはとりあえず、モロッコで任務に取り掛かった。とりあえず、リザとジョルジュは夫婦と言う事で入国。しかし、彼女持っているパスポートの国籍が違う。スイスだ。
チームは敵側のもつ船を爆破すると言う任務を実行。これで任務は終了。彼らはモロッコから無事離れるはずだった。しかし、彼女だけは、ヘロイン密輸の容疑を掛けられ、実際に彼女のバッグからヘロインが見つかった。
異変は察知したが今は身動きの取れないジョルジュはパリに戻り、上司に尋ねるが休暇を取る様に逆に言われる始末。一方リザはカサブランカで刑務所入り。そこで弁護士と称する人物から、所内にいるある囚人を殺すように
指令があった。つまり、リザは陥れられたのだった。つまり、投獄。上部からの指令に逆らったら何をされるかわからない。かといって、もう、スパイの任務はしたくない彼女は悩む。一方、ジョルジュは何とか、彼女を取り戻そうと
するが…。
非常に大々的に作られた作品であるが、ある意味、心理描写にも力が入った作品とも言えるが、これがもし、ハリウッド作品ならば別なアプローチで製作されていたであろうと思う。
なお、この作品の原題は「AGENTS SECRETS」である。
posted by diane at 21:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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「スパイ・バウンド」
Excerpt: ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチ夫妻の共演作です。 この二人よく共演しちゃってますね。 なんとなーく、この二人の作品は、ひらりんよく見てるんですよ。 ひらりんはモニカ・ベルッチの事を、通称「モニ..
Weblog: ひらりん的映画ブログ
Tracked: 2005-09-06 15:40
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