2005年08月31日

サスペクト・ゼロ

サスペクト」=容疑者。それが「ゼロ」と言う事は、その犯罪における容疑者が全く捜査線上に出て来ないと言う事。動機や手口なども良くわからず犯罪だけで見れば
見事な芸術的犯罪といえるのかもしれないが犯罪が起きた以上、絶対に犯人はいるのであり、いないということは無い。ただその正体を隠すのが非常に巧みであるという事だ。
これもまた、何とも言えない、人間的に見れば哀れな一種のホラー・ムービーと言えよう。
しかし、今年は何でこんなに沢山この時期にホラームービーが一挙に公開されるのか? 大作がお正月に公開されずに年明けから公開されたのはなぜか? ちょっと疑問が残る。
通常ホラーといえば「夏!」と相場が決まっていたのに、今は「冬」です。変ですね。まあ、こんな事は後回しという事で…。
アメリカと言う国は本当に色々な犯罪が起きますね。一年間の行方不明者の数、そして、迷宮入りの事件の数、ただ事ではありません。しかも、アメリカは国土が広いから幾つもの州に
別れていて、それぞれ独自の行政機関があり、州の法律も違う。当然、警察組織も違うし、やり方や、逮捕の基準等も違うのでしょう。そういった縦割り式の捜査網のループホールを見つけて
州の枠を超えて犯罪は行われる。犯罪に国境は無い。そう言った、やり方の矛盾ややりずらさを無くす為にFBIという国家的警察組織が出来た。
これはアメリカ国内で行われる州を跨いだ広い地域での犯罪捜査を円滑に行うために設けられた組織である。当然、こういった組織がある以上、ある程度の犯罪検挙、または犯罪捜査率を上げなければならない。
そうする為にさまざまなプロジェクトも行われたと伝説的には聞くが、今回の映画もそのプロジェクトに関係していると思われる物である。
少し、神がかりな感じはするが、科学的根拠に基づいて行われたプロジェクト。そのプロジェクトに関係した人物が、いる。プロジェクトは崩壊しても関係者は事と次第によっては抹殺されたりする事もあるだろうが
この場合は放置に近いと思う。やるのなら後始末はきちんとやって欲しいなと思いますが、でも人間を利用しているんですからもう少し気遣いが必要かなと思いました。
メインの出演者は豪華ですね。よく、捜査ものに出演しているアーロン・エッカート。「マトリックス」で特に有名なキャリー=アン・モス。そして、重鎮のベン・キングズリー。特にベン・キングズリーの演技は見事です。
悲哀というか、自分は何なのか、どうしたらいいのか、そして他人と精神同調した時のあの悲しさを表す表情等はとても見る価値大です。
ただ、こういう話はあまりと言う方は怖いので余り、お勧めしません。
ニューメキシコの田舎に左遷されたFBI捜査官のマッケルウェイ。転勤初日から色々な出来事に遭遇する。まず、一件の殺人事件。そして、二件目、三件目。方法や、殺害された人物達に共通点はないけれど1つだけ
例外があった。それはどの死体にも「SUSPECT ZERO」のマークが…。そして、立て続けに資料が彼宛にFAXで送信され続ける。そこで、田舎ではなくダラス支局から捜査官が派遣されてきた。共通点があるために。
その捜査官は過去にマッケルウェイと付き合っていた事もあり、彼の事を良く知っていた。彼女と共に「SUSPECT ZERO」のマークを手がかりに捜査をするのだが何の進展も見られない。ひたすらイライラ感が募るだけであった。
そして、犯行に関連するようなスケッチやメモ、資料がどんどん彼の元へ。誰が送っているのかもわからずひたすら、苦労しているだけ。彼は頭痛を訴える。
そんな時、捜査線上に自称元FBI捜査官と名乗る男、オライアンが浮かび上がる。そして、「サスペクト・ゼロ」ということからこれらの殺害された人物は捜査が進展するにつれて連続殺人犯の犯人だという共通点が出てきた。
今までの捜査で彼らのことは容疑者リストにも載らなかったのになぜオライアンが出来たのか。なぜ、わかったのか。この殺害された人達を殺したのはオライアンなのか? 謎が謎を呼び事件は混迷していく。
そして、なぜ、オライアンはFBIと名乗るのか? そこで「イカロス計画」というのが浮かび上がる。これは過去にあった計画だったがもう、無くなったも同然の封印された物。これはどんな計画なのか? オライアンとこの計画との関係はどうなっているのか?
調べると「イカロス計画」と言うのはある種の特殊な能力を持った人物のを選び彼らを訓練し、能力を伸ばし軍事目的や、迷宮入り事件の捜査に当てるという物だった。どうやらオライアンはその生き残りらしい。しかし彼はそこで鍛えられた能力をどうする事も
出来ずにいたのだった。その中で新たな事件が起ころうとしているオライアンはそれを予知している。
他の捜査官は彼を信じていないし、逆に逮捕したがっているが、マッケルウェイ達は違った。オライアンを交えて新たなる犯罪にどう対処していくのか。オライアンが感じる犠牲者達の悲鳴。オライアンはどうなるのか。どうしたいのか。
最後に関しては、彼らの演技の見所と映画の核心部分なので見ていただきたい。ただ、なぜこれらがわかったのかと新たなる犯人像を掘り下げる所、オライアンの悲哀については特に重要ポイントだと思う。
スリラー、ホラー物の中でも久しぶりのサイコ物。衝撃は大きい。
posted by diane at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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